神戸市灘区でピアノ・ウクレレ・ヴァイオリン・ボーカルレッスンをしている、なだ音楽サロンです。
今回は、ウクレレの魅力についてお話をしていきます。
世界的にも人気で、初心者でも演奏しやすいウクレレの魅力を知って頂ければ嬉しいです。
ウクレレとは
ウクレレとは、ハワイで発展した小型の弦楽器です。
ポルトガルからの移民が持ち込んだマシェーテという楽器を改良したもので、ハワイ語で「飛び跳ねるノミ」という意味があり、ポルトガルから渡ってきた楽器を広めた男、エドワード・パーヴィスの身体が小さく動きの早いことから(演奏者の指が素早く動く様子や、小さな楽器の愛称から来ているとも言われています。)つけられたハワイ語のニックネームに由来すると言われています
ウクレレにはソプラノ、コンサート、テナー、バリトンなどのサイズがあり、一般に4本のナイロン弦を持ちます。
ハワイアンミュージックだけでなく、ジャズやポップスなど様々なジャンルで演奏されており、弦が柔らかくコードも簡単に押さえられるので、初心者でも楽しく演奏することができます。
ウクレレの歴史
ウクレレは、ハワイ音楽の代表的な楽器として知られていますが、原型は19世紀後半のポルトガル移民が持ち込んだマシューテやブラギーニャと呼ばれる小型弦楽器が原型です。
ハワイの人々は、その楽器の軽快な音色に魅了され、ハワイ産の高級木材であるコアを使い、4本弦の楽器を自分たちで作るようになりました。
以降、ウクレレは、ハワイの王族やフラダンサーにも愛され、ハワイ音楽の特徴となり、アメリカや日本などにも広まり、多様な音楽に使われるようになりました。
現在では、世界中で人気のある楽器となっています。
コア(Koa)とは
ハワイ諸島最大の聖なる木。日本では、「アカシアの木」と呼ばれています。
ハワイ語で、「勇気」「戦士」という意味を持ち、マナ(精霊)の宿る神聖な木材として、古くからハワイの人々に大切にされてきた樹木です。
とても硬く丈夫な木ですが、柔軟性を備えるため、ハワイ古来よりカヌーやサーフボード、家具や食器、ウクレレや木工芸品など、様々な用途で使用されています。
そのため、一時は絶命の恐れがありましたが、さまざまな保護活動により、絶滅の危機を逃れることができました。
樹皮は明るい灰色で、材は赤く美しい光沢があり、木目がはっきりとしているのが特徴です。
ウクレレの種類
ウクレレは、ボディの大きさや形状、材質などによって様々な種類があります。
大きさでは、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4種類が一般的で、それぞれに音量や音色、弾きやすさなどの特徴があります。
形状では、ひょうたん型(スタンダード型)とパイナップル型の2種類があり、ひょうたん型は中低域がすっきりした明るい音が特徴で、パイナップル型は中低域の響きが多くて丸みのある音が特徴です。
ウクレレ大きさの違い
ソプラノウクレレ
最もポピュラーなウクレレ。
手の小さな方でも弾きやすく、軽快で可愛らしいサウンドが特徴で入門用としてオススメされています。
ハワイアンソング等の伴奏で多く使われています。
コンサートウクレレ
ソプラノサイズを一回り大きくしたウクレレです。
ソプラノよりもサウンドに深みがあり、演奏性が高いため、メロディを演奏するソロウクレレを中心に弾きたい方にもオススメです。
テナーウクレレ
コンサートサイズをさらに一回り大きくしたウクレレ。
海外の男性や本場ハワイでは定番のサイズで、多くのプロの奏者に愛用されています。
大きなボディサイズ特有の音の奥行きが生まれ、より正確な音程、より表現力豊かに演奏する事ができるため、高い演奏性を求める方におすすめです。
バリトンウクレレ
ウクレレの中で最も大きいウクレレ。
太いサウンドを活かし、主にアンサンブルの低音部で弾かれることが多くあります。チューニングは、ギターと同じ「EADG」となるので、ウクレレというよりは小さなギターのような個性的な楽器です。
ウクレレサイズ一覧
名称 | 全長 | インチサイズ | スケール |
ソプラノ | 533㎜ | 21インチ | 345㎜ |
コンサート | 584㎜ | 23インチ | 380㎜ |
テナー | 660㎜ | 26インチ | 430㎜ |
バリトン | 762㎜ | 30インチ | 510㎜ |
ウクレレ見た目の違い
ウクレレに使用する木材によって、見た目が異なることは勿論のこと。
ギターやヴァイオリンなど、他の弦楽器と同じように、使用する木材により、音質も変わってきます。
また、ヘッドの構造にも種類があり、
初心者でも扱いやすくギターと同じ『ギアペグ』
シンプルだけど、チューニングが難しいウクレレ特有の『ストレートペグ』
ペグではなくヘッドの種類ですが、クラシックギターと同じ『スロテッドヘッド』
ウクレレ素材
ウクレレも、ギターやヴァイオリンと同じように弦やボディに種類があり、素材によって音質などの特徴が変わります。
ウクレレ木材の種類
ウクレレの材質は、ギターやヴァイオリンと同じ材質や、ウクレレ特有の『ハワイアンコア』などがあります。
- ハワイアンコア
- マホガニー
- スプルース
- マンゴー
- アカシア
- メイプル
- ローズウッド
ハワイアンコア
ハワイ諸島だけに分布生育する固有のマメ科アカシア属の木。
歯切れが良く、明るく軽快かつ温かみのある音色が特徴。
ハワイアンコアの木は、成長する環境によって木目や色合いが異なり、同じハワイアンコアでも、ウクレレによって個性的な音質があります。
ウクレレ弦の種類
ウクレレの弦は、ギターやヴァイオリンと同じように3つの種類に分けられます。
- ナイロン弦
- フロロカーボン弦
- ナイルガット弦
ナイロン弦
もっともスタンダードな弦がナイロン弦です。
お店で購入するウクレレのほとんどに、ナイロン弦が張られています。
更に、ナイロン弦には「クリアタイプ」と「ブラックタイプ」に分かれており、クリアタイプは、柔らかめの音質が特徴であり、ブラックタイプはクリアタイプより低音の押し出しが強めで、メリハリがあって粘りを感じる音質です。
フロロカーボン弦
フロロカーボンは釣り糸でよく使われる素材です。
ナイロン弦よりも硬く伸びにくく耐久性に優れているのが特徴で、細めのため押さえやすく音量も出やすい。
フロロカーボン弦にも、「クリアタイプ」と「ブラックタイプ」があります。
ナイルガット弦
ガット弦の弱点でもある、温度や湿度、耐久性を克服したのがナイルガット弦です。
ガット弦をナイロンで再現し、ナイロン弦とガット弦の良いところをうまく組み合わされています。
ガット弦の柔らかく深みのある音色が再現されているため、ガット弦にこだわりのある方にはおすすめです。
ウクレレの魅力
ウクレレはハワイの伝統的な楽器で、小さくて軽くて持ち運びがしやすく、どこでも演奏することができます。
大きさも小さく、子供から女性まで、比較的演奏がしやすいため、ギターよりも演奏がしやすいのも魅力の一つです。
ギターに比べて、音色は明るく軽快で、ハワイの風景や気分を感じることができるもの魅力です。
また、様々なジャンルの曲に合わせることができるため、初心者から上級者まで楽しめる楽器となっています。
比較的、音も小さいため自宅で『ポロン~ポロン~』と音に癒されるのもオススメです。
弦楽器の中では、入門しやくとっつきやすい楽器ですので、一度、ウクレレを体験してみませんか?
なだ音楽サロンでは、マンツーマンでレッスンをしております。
講師の田島秀章 先生は、3歳より民謡、三味線、8歳より独学でアコースティックギターをはじめ、現在はギター、ウクレレを中心とした活動を通して、「音楽の魅力」を伝える事に注力している先生です。
気になる方は、是非ご連絡ください。
お待ちしております。
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